人形を抱く女の子

教育の特色2 リーベラルスタイル

成長を豊かに促す環境づくりはリーベラルスタイル

ももの家の教育環境の整え方の基本姿勢で、シュタイナーの考え方を日本の生活に合わせたものです。

「愛をもって自由に生きる」という想いを、ドイツ語のリーベ(愛)とリベラル(自由)とに託して名づけました。愛情を感じることができる子どもは、安心して生活し、心も健やかに成長します。この考え方のもとに、地球環境にも子どもの身体にも優しく安全な教育環境を整え、保護者の成長とともに、教育を実践できる環境づくりに努めています。

特色2

 


ももの家の保育室、ホール、園庭など、園内はすべてこのリーベラルスタイルによって設計、しつらえています。 ここでは、その環境の整え方に対する、

 

  1. 1 リーベラルスタイルの理念
  2. 2 おうちづくりの4つの要素

 

をご説明し、おうちづくりの4つの要素に守られた「覆い(おおい)」の空間の3つのポイントをお話しします。

 

リーベラルスタイルの理念

「子どもを畏敬の念を持って受け入れ、愛を持って自由に向けて解き放つ。」 これがリーベラルスタイルの考え方です。

[1]子どもの誕生の神秘さに畏敬の念を持ちます。

[2]子どもの未来をあたたかく見守ります。

[3]子どもが今できることを支え見守ります。

おうちづくりの4つの要素

子どもが健やかに育つためには、「おうちづくりの4つの要素」である「物質」「生命」「心」「精神」の環境の充実が必要とシュタイナー教育では考えています。

物質の環境

住む場所、調度類や置いてあるもの、お部屋のレイアウトのことです。子ども達がどのような環境に囲まれているかによって、子どもの精神は影響を受けます。子ども達が健やかで安心し、心がのびのびできる環境つくりを大切にしています。

生命の環境

植物などの生命あるものがおうちの中にいつもある状態です。生花や旬の野菜や果物たちを室内に置くことで、生命の息吹を感じることができます。たった一輪や獲れたてのお芋ひとつであっても、小さな命の存在は子どもの心を育みます。

心の環境

子どもの心を豊かに育てるために、子どもと保育者の間の愛着形成や心の通い合いを大切にしています。保育士は、母親のような母性ある優しい心、思いやりの心を持って一人ひとりの子どもに向き合い、接するようにしています。

精神の環境

保育士は、子どもの成長順序にそった発達や発育の未来図を描きながら、教育者として理性的に子どもと関わることを忘れず、子どもの成長を見守り促すことです。養護と教育の両方の視点を持ちながら子どもに接しています。

 

 

「覆い(おおい)」の空間の 3つのポイント

1 もも色のカーテン

シュタイナー園ではおなじみの場の雰囲気を左右する大きな要素です。7歳までの乳幼児期はまだ完全に目覚めていませんので、赤ちゃんが胎内で感じていた色に近いさくら色で包み込んであげると、子ども達は安心し落ち着くことができます。もも色のカーテンに包まれた空間は、柔らかく暖かい光に包まれて、心が落ち着き穏やかな気持ちになります。

2 天蓋(キャノピー)

キャノピーを吊るすだけでロマンティクな空間が生まれます。子どもたちは、隠れ家のような自分だけのこの空間が大好きです!遊びやお話に集中したり、裾は子ども達のお好みに合わせて、広げたり閉じたりすることができます。また、ベビーベッドや、子どものベッドをキャノピーで囲んであげると、お母さんのおなかの中にいた時のような安心感に包まれて眠りにつけます。

3 自然素材

自然素材も大切なポイントです。保育室の家具もおもちゃもすべて自然素材です。シュタイナー教育では、おもちゃは「子どもの創造性を高め、豊かにするあそびの道具」として捉えています。保育室の家具は、木材の性質や特徴を活かした、温かな作品を創りだす木工作家によるオーダーメイドです。乳幼児と一緒に過ごす家具のため、細部にまで配慮した造りとなっています。

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もものお庭